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ランニング苦手な32歳店長が19.1km走ったら肉離れした話 -後編-

雑記

シエスタ酸素店長の神宮司です。

全三回の後編になります。

前回までのあらすじ。

シエスタスタッフの石井くんとともにレガシーハーフマラソンに出場した神宮司店長。

体力のない店長は石井くんに離され、気品のある老夫婦に離され、両足が軽く肉離れするも、沿道からの声援とコーラの差し出しによって気力のみで走り続けていた。

しかし無念のタイムアップを迎えてしまう。

19.1km地点でタイムアップしてしまい、ランナーたちは係員の誘導に従いバスへ案内される。

待っている間、後悔が止まらなかった。

もっと練習すればよかった。

「なんかできそうかも」と思ってしまい舐めてかかった。

トレッドミルのみではなくアスファルトを走っていれば足の痛みは予見できたはずだ。

すまない、石井くん。そして妻と子どもたちよ。

コーラのお姉さんもごめんなさい。せっかくいただいたのに。

ファミリーハウスの関係者の方々にも申し訳なかった。応援していただいたのに。

レガシーハーフマラソンに応募し抽選で外れてしまったランナーたちにも後ろめたい気持ちがある。

そう反省している中、係員の方が「お疲れ様でした。体を冷やさないようにしてください」と優しい言葉と大判のタオルを渡してくれた。

受け取ってから気付いたがそのタオルには【東京マラソン2019フィニッシャー】と書いてある。

19.1kmで時間切れになった私がこれを羽織っても良いのだろうか。

しかし羽織ってみたい。東京マラソン完走者と同じ格好をしてみたいと思ってしまうズルい心と闘っていた。

だが、まあ大会関係者から渡されたタオルだ。

たまたまそういう柄のタオルだ。

というわけで一瞬の逡巡を経て羽織った。

余ってしまったタオルを有効活用するのは大切だ。

SDGsだ。サステナブルトーキョーだ。

タオルはとても暖かかった。私はどこか誇らしい顔をしていたかもしれない。

【東京マラソン2019フィニッシャー】に扮しバスに乗り込み、会場である国立競技場へ向かう。

そこでは完走者に配られるメダルを首から下げたランナーたちが大勢いた。

グループで参加していたランナーたちは「楽しかったね」と互いに笑い合っていた。一人で参加していたであろう方たちも、幸せそうな顔を浮かべていた。

そうだ。

楽しむことを忘れていた。マラソンはきついだけじゃない。キツイだけだったらばこんなに大勢の参加者が集まるはずがない。

参加者の中に、あの御夫婦が見えた、気がした。

きっと御夫婦も楽しかったと笑い合っていることだろう。

自分たちなりのペースを維持し、周りに惑わされずにコツコツと進むことがきっと人生の秘訣なのだろう。

そして石井くんと合流する。

彼の胸にはカッコいいメダルがぶら下がっている。

2時間15分ほどで完走できたそうだ。

興奮気味に「酸素スゴイっすね!こんなに息が切れずに走れるとは思わなかったです!」と言っていた。

ちょっといま人生の秘訣を垣間見たところなんだ。暑苦しいぞ。

あと酸素スゴイのは知ってた。

妻とも合流し、お疲れ様と声をかけてもらい、国立競技場をバックに一枚パシャリとしてもらった。

シエスタに帰り着き、社長を見つける。

そういえば社長は国立競技場にいなかったな。

応援に来てくれたか聞いてみる。

社長は応援には来ようとしてくれたらしい。

しかしタイムスケジュールとコース表を忘れてしまい場所がわからずに見当違いのところで朝8時から4時間も待っていたそうだ。

ランナーが一人も通らなかったらその時点で、ここで良いのか疑えばよいのに。

ひたすら自分を信じぬく姿勢は大好きだが、ときには素直に周りの警察官に聞きなさいよ。

そして当然ランナーは誰も通ることなく、社長は一人で帰ったそうだ。

バリバリの経営手腕を持つ尊敬すべき経営者も、秋の陽気が心地良い日曜日ともなるとただお散歩するだけのおじいちゃんになってしまうのだ。

どうして国立競技場に直接来なかったのか聞いたところ「そんな遠い場所まで歩くのがかったるい」とのこと。

散歩しろおじいちゃん。

閑話休題

完走こそできなかったものの、歩けなくなるなどの大きな怪我がなく終わって良かった。

達成するまで、自分のペースでコツコツとやっていけばよいのだ。

そして、やはり練習を全くしないで酸素吸っているだけでは達成できるものも達成できない。

普段からの頑張りが一番重要だ。

酸素は特効薬ではなく、あくまでサプリメント的な位置づけなのだから。

しかし、酸素ドームを使わなかったら19.1kmも走れることはなかったし石井くんも完走は難しかっただろう。

やはり酸素ってすごいぞ。

翌日、翌々日と筋肉痛が来るはずだ。しかし血中酸素マシマシの我々にとっては程度もたかが知れているだろう。

どんと来い筋肉痛。酸素ドームが迎え撃ってやるぞ。

というわけで、酸素ドームでお昼寝がてら休んできます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

気温の変化が激しい今日このごろですが、どうぞご自愛ください。

体調管理の一方法として酸素もお使いいただければと思います。

それでは、失礼いたします。

シエスタ酸素店長

神宮司

P.S.

来年もレガシーハーフマラソン完走するべく挑戦するので、その際は是非応援していただくととても励みになりますニョン。

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